定番!化学実験 ガラス管からスプーンをつくろう
3.バーナーワークによるガラス細工

 バーナーは2人に1台用意する。
ひとりの生徒がガラス細工をしている間に、
もうひとりの生徒にはガラスの変化のようすを記録させる。
生徒への指示内容

(8)ガラス管を回転させながら,一端を炎の少し上におき,予熱する。

いきなり炎の高温部に入れると,ガラスが割れてはじけ飛ぶことがある。

(9)炎の最高温部にガラス管の一端を入れる。
   ガラス管は回転させ続けること。

回転むらがあるとガラスが均等に融けず,きれいに細工できない。

(10)ガラスが十分に融けてきたら

@)炎から取り出し
A)素早く融けた部分をピンセットでつかみ
B)手早く引き延ばす。

 のんびりやっていると,ガラスが固まり,のばすことができない。

(11)ピンセットでつかんだまま
    のばして細くなった部分を炎の中にいれ,焼き切る。
(12)再び,炎の最高温部にガラス管の一端を回転させながら入れる。
(13)ガラスが十分に融けてきたら,  

@)炎から取り出し,
A)息を吹き入れ,ガラス管の直径の2〜3倍の大きさに膨らませ,
  球形にする。
  息を強く吹き入れすぎると,破裂することがある。
 ・あまり膨らまないとき: (12)からやりなおし
 ・膨らませ過ぎたとき : (9)からやりなおし

(14)バーナーの炎を小さくし,

     炎の中に水色の正三角形ができるように
    ガスバーナーの2つのねじを調節する。
     炎が小さくなると消えやすくなるので,
    空気を入れすぎないように注意する。

(15)球形になった部分を回転させないで,
    炎の少し上におき,球の片面だけを融かす。
    注意:融かしすぎ,融かし足らないは失敗のもと。
        また,やり直し ができないので一発で決める。

  失敗したら,(9)からやりなおし。

(16)ガラスがほどよくに融けてきたら,  

@)炎から取り出し,
A)息を吸い込み,へこませてスプーンのような形状にする。

 注意:息を強く吸い込みぎると破裂し,
     ガラスを吸ってしまうことがある。
     ガラス管の直径の3倍を越えて
     ふくらませなければ、破裂することはまずない。

         失敗したら,(9)からやりなおし。

(17)バーナーの炎を橙色にする(空気のねじをしめる)。
    炎の中にスプーンの部分を入れて,煤をつける。

(18)十分に放冷する。
    いきなり実験台や流しに置くと,割れることがあるので,
    金網の上におく。煤を雑巾で拭き取ると完成。

(19)ガラスくずは,各実験台の缶に捨てさせ,
    最後に指定されたガラス専用ゴミ箱に捨てる。

  

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