器具の準備 |
学校5日制,総合学習の時間,教科情報の導入などで,化学の授業時数の確保が難しくなっている。しかし,このような状況下でも実験は大切である。短時間で効率よく実験をしたい。そのための実験室の整備方法を,ここでは紹介する。
ビーカーや温度計などの器具を手早く出し入れでき,管理をしやすく方法を紹介する。
(1)器具・試薬器具: |
説
(1)ビーカー
1)12班で実験をおこなっているので,ビーカーは12個を1セットにした箱に入れてある。
実験で使用するときは,箱ごと出せばよいので楽である。
2)同じサイズのビーカーを複数使用したときに,どのビーカー何が入っていたのか分からなくなることがある。これを防止するために,色テープを貼り,区別しやすくしてある。
3)箱はビーカーのサイズに合うようにアクリル板で自作してある。
(2)その他の器具
1)ビーカーと同様に,他の器具や試薬も12個ずつでセットにして箱に入れてある。
2)12個をセットにする箱は,なるべくちょうど良いサイズのものにする。
3)箱の底には返却位置を示す班番号を書いておく。
4)ちょうどよいサイズであれば,返却されたかどうか確認しやすく,ガラス器具同士をぶつけたことによる破損や溶液容器の転倒による液漏れも防げる。
5)写真はちょうど良いサイズの例として温度計用のケースを示した。
半田鏝で発泡ポリスチレンに溝を付けて作ったものである。
1)塚越博,化学教育,41,508(1993). |